アルバム『Ⅰ ミズキ』より 10曲目.....忘れられない仕事
アルバム『Ⅰ ミズキ』より
10曲目.....忘れられない仕事
使用楽器(音源)
☆チェンバロ
☆ピアノ
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3曲目の『仕事が終わって』と同様、曲調がシビアな場合に【仕事】という言葉を使用しています。どうしても<仕事>というと、無理難題不可能も当然受け入れて、四苦八苦の挙句なんとか突破するイメージがありますが、思うにこれも知らず知らず作られた洗脳の一種でしょう。
さて、音の下がっていくパターン物で一番好きな曲はビートルズの『ホワイトアルバム』終わりの方にある、ジョン・レノンの『クライ・ベイビー・クライ』。特に下がった後の投げやり風な終わり方がいかにもジョンらしく(勝手なイメージですが)、枯れた声といい、ポールには絶対出せない魅力があります。『リボルバー』にある『アイム・オンリー・スリーピング』も同様なんとも言えない雰囲気の持った曲で、こちらも大好きです。
マリリオンの『She Chameleon』も同じ下降物で好きですが、カーペンターズ『For All We Know』。この曲でベースの下降を使ったメロディーがあまりにも素晴らしい。こちらをメインボーカルとしてもいいんじゃないか、と思うぐらい耳にしっかりと残ります。
おそらく世には他にも多くの同様曲がまだまだあると思います。おっと、クラシックの有名な『パッヘルベルのカノン』がモロにそうでした。まあ、下がるのもあれば上がるのもあるでしょう。共にパターンの一つですから。
上がる方で、今度はポール。主要メロの最後に上がるパターン.....とは違うか.....が僅かに出てくるのですが、音数がほんの僅かなのに、ポールの手に掛かると魔法のメロディーへと変化してしまう、世にも稀な名曲『アンクル・アルバート』・・・後半の『ハルセイ提督』を省いたミュージック・ビデオもちゃんと作られてます・・・。
『ラム』にはあともう1曲とてつもない名曲(すべて自分にとってです。なにしろシングルカットされたのにあまり売れなかったようで。また、ポールのベストにもメイン扱いはされてないようなので)『バック・シート』があります。5分に満たない曲のなかで予想を超えてこれでもかと展開&展開しまくり最高潮のカタルシスで終焉する、まるでアビーロードB面を今度は1曲で表現したような、ポールの天才が爆発した曲です。
ついでに同じくポールの爆発曲は2枚組『ホワイトアルバム』よりB面にある『マーサ・マイ・ディア』。端正ながらスッと聴きやすいクラシック音楽のピアノ曲から始まり、自然に曲が変わりベースが入り、また曲がはっきり変わりクラシックの曲からドラム&ギターの入ったロックの形態に変身。ただ弦楽器や吹奏楽器も入り全体の印象はとても上品です。なにしろ曲全体メロディーがいいため....まさしく溢れ出てくるメロディーシャワー....、曲調の3形態も非常に自然なまま。そしてあれよあれよと云う間に終わってしまう、2分28秒の曲。
この<溢れ出てくるメロディーシャワーあるいはメロディー大噴火、大洪水・・・>と言い方はなんでもいいですが、『ラム』には同様曲『ハート・オブ・ザ・カントリー』もあります。こちらも3曲が全く自然に湧き出てきてス~~~と1曲に繋がったような曲。
ポールのこのメロディー大噴射特徴は他にも『アナザー・デイ』、『心のラヴ・ソング』、『パイプス・オブ・ピース』、『ワン・オブ・ディーズ・デイズ』、『ヒア・トゥデイ』・・・・・だんだん好み曲に偏ってきたので終了。
さて3曲合体曲というと、『ホワイト』にはジョンの『ハピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン』、ウイングスの『バンド・オン・ザ・ラン』がありますが、こちらはそれぞれの1曲が単独でいけそうな程個性が非常に強いため、メドレー曲の印象を受けます。
最後に、『ホワイトアルバム』B面にはポール曲で『ロッキー・ラックーン』、『ブラックバード』、『アイ・ウィル』もあり、ここでも爆発しています。

 
 
 
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